ココロの窓をあける、20分
リスニングママ・プロジェクト(リスママ)は、妊婦さんや、乳児〜未就学児・小学生を子育て中の母親を対象とした子育て支援プロジェクトです。
子どもと過ごす毎日の中で、煮詰まったり、くじけそうになったり、逃げ出したくなったり、自分の力を信じられなくなった時、ふと誰かに自分の話を聞いてもらいたくなったことはありませんか?
リスママでは「聴く」の専門的なトレーニングを受けたママが、プレママから小学生の子どもを持つママの話を20分間寄り添って聴きます。
聴き手からジャッジされず、アドバイスされず、話が漏れることもなく、安心して気持ちを話せる20分。どんな話でも大丈夫。一度体験してみませんか?
リスママの始まり
代表講師 高橋ライチ
私の、リスママ構想の原体験は、深夜にスカイプでお話聴いたことでした。お子さんが発熱していて、時々赤い顔でむくっと起きるのをトントンしながら話す映像が、焼き付いています。
東日本大震災の後に無料でお話を聴き始めて、子どもを傍らに話す母たちに、こういう機会を、時間を届けて行きたい、これは必須だ、と確信に変わっていったんです。
安心安全に聴いてもらうということ
代表理事 足立さとみ
東日本大震災の直後に、現在の代表講師の高橋ライチに聴いてもらった一人です。
10年経った今でも、はっきり覚えています。
あの日は金曜日で、月曜日から普通に会社があり、
1歳の子どもを保育園に預け、できるだけ日常を紡ごうと、会社に行ってました。
会社の昼休み、誰もこない会議室に鍵をかけて、話を聴いてもらいました。
思ったよりも自分がずっと頑張っていて、必死だったこと、子どもを預けていることの不安、、、
感じないようにしていたものを、ライチに聴いてもらうことで、外に出すことができたのでした。
その時、感じたことは、
何を話しても良いという安心感。
だめだよそれは、と言われることもなく、
私はさ〜と、話を奪われることもない。
たった20分でも、それは十分な自分への労いの時間です。
感じなくすることで動いている部分、そのがんばりにエールを送るとともに、
これは、この地震に限らず、ずっとあるべきだ、そう思ったのです。
そして、聴いてもらう良さのほかに、聴くよさ、というものもあります。
話す、聴く、これは、どちらか一方だけではなく、セットなのです。
安心安全に聴いてもらう良さを、聴くのも話すのも大切にできる仲間をもっと増やして繋げていきたい、
みんなで気持ちよく、話しをして、話を聴いて、ができる団体を作っていこう、そう思っています。
そして、これを子育て中のママたちがここに注目している背中を子どもに見せられるということは、
つまり、次の世代を担う子どもたちにも、必ず、自分と人を大切にする「聴く」が伝わっていくということ。
自分たちが育てられた育て方をアップデートする子育てを考えていく上でも
リスママは、コミュニティとしてもっともっと機能させていきたいと思っています。
どうぞ、リスママの「聴く」を、皆さんに1回でも多く、体験してもらえたら。
多くの人に広めていきたいと思っています。